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Windows11を導入したSSDが突然遅くなったら (2026.02.10)


Windows10のときから何の問題もなくSSDを使っており、Windows11にしたタイミンクで新しいSSDに交換したところ、突然パソコンの動作が遅くなる現象が発生しました。

シャットダウンや起動にも時間がかかるようになったため、Windows11では使えないアプリが原因と思い、アプリの更新または入替を行いましたが、解決しませんでした。やむなく、バックアップしていたOSディスクイメージをリストアしたところ、動作が遅くなる現象はなくなりました。
しかし、しばらく使っていると、再びパソコンの動作が遅くなりました。

動作が遅くなったときは、パソコンのディスクアクセスランプが点灯したままであり、パソコンのタスクマネージャーを起動してパフォーマンスを選択し、Cディスクを確認したところ、アクティブな時間が100%で、平均応答時間が1秒前後になっていました。SSDに問題があるのかもしれないと思いましたが、OSディスクイメージをリストアすると改善するため、リストアして凌いでいました。

SSDは、データの書込み量が寿命に影響するため、CrystalDiskInfoというツールでSSDの情報を取得したところ、一回リストアするとSSDの寿命が2%減っていました。このままではまずいと思い、遅くなる原因をネットで調べたところ、やはりSSDに問題があることがわかりました。よく調べずに、有名メーカーのSSDということだけで、500GBのcrucial BX500を購入したことが間違いでした。

SSDは、書込み速度を上げるため、SSD内にキャッシュを設けていますが、BX500は、SSDのフラッシュメモリの一部をキャッシュとして使うSLCキャッシュであるため、例えばDRAMキャッシュのSSDと比べて処理速度が遅く、書込みが続くとキャッシュがフルになりやすく、フルになるとパソコンの動作が突然遅くなることがわかりました。
フルになったSLCキャッシュの領域を空ければOSディスクイメージをリストアする必要がなくなるため、ネットで調べて試しましたが、何を行っても改善しませんでした。

crucial SSDの管理ツールであるStorage Executiveで何かわかるかもしれないと思い、パソコンのメモリの一部をキャッシュとするMomentum Cacheを試しましたが、改善しませんでした。
しかし、SSDのフラッシュメモリの一部をコントローラーの作業スペースとして提供するオーバープロビジョニングを行ったところ、ようやく改善することができました。

BX500の場合、オーバープロビジョニングには、SSDに空きパーティションを設ける必要があります。Storage Executiveは、Cディスクの容量に余裕があっても、空きパーティションを設けてくれないようで、手動で空きパーティションを設ける必要があるようでした。